英語力を向上させるためには、継続的に英語へ触れられる環境が必要になります。語学留学は、その環境を実現するために適した方法の1つです。

しかし、語学留学へ臨む上で「出発前にどのくらいの英語力が必要なの？」と悩む方もいるでしょう。

本記事では、留学に必要な英語力について渡航後の進路別に解説します。

渡航前に必要な英語力を鍛えるための効果的な方法も紹介するので、自身の英語力が不足していると感じている方はぜひ最後までご覧ください。

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留学時に英語力ゼロはNG！勉強せずに渡航するリスクを紹介

留学時に英語力ゼロはNGです。英語力ゼロで渡航すると、次のリスクが考えられます。

• 授業があまり理解できず、勉強のモチベーションがなくなる
• 現地の方との会話がまったく成立しない
• 留学が終わっても対して英語力が身につかない

語学留学中は、日本語が通じないため基本的に英語漬けの生活です。

しかし、英語力ゼロのままで渡航すると「授業で何をいっているかわからない」、「現地の方と会話が成立しない」などの問題が発生します。

コミュニケーションが取れない状態が続くと、次第に勉強のモチベーションは下がってしまうでしょう。最悪の場合、孤独感からホームシックやうつ病などを起こし、精神的に回復できない状態になる可能性もあります。

留学に必要な英語力は渡航後の進路に応じて変わってくる

留学に必要な英語力は、渡航後の進路に応じて変わってきます。

ここでは、渡航後の進路別に留学に必要な英語力を解説します。

語学留学

語学留学の場合、英語力の証明が不要なので、英語力がゼロであっても留学自体は可能です。

しかし、英語力ゼロでは日本語の通じない海外での生活は厳しいので、最低限の英語力は身につけておく必要があります。最低限の英語力の程度は、中学英語レベルです。

スーパーでの買い物やレストランでの外食など、日常生活を送るにあたって難しい英語表現は求められません。そのため、渡航前に基礎的な中学英語を復習しておけば、最低限の生活は送れるでしょう。

あくまでも最低限の英語力なので、時間が限り中学英語以上の英語力はあった方が良いといえます。

専門学校への留学

専門学校への留学の場合、TOEFL iBTテストで45点以上が必要です。

授業が英語で行われるため、授業内容を理解できる程度の英語力が最低限求められます。英語力に不安がある場合、提携している語学学校やESLコースに通ってから専門学校へ参加することも可能です。

また専門学校では、さまざまなカテゴリーの専門分野を学ぶため、それぞれの分野の専門用語などを知っておくと学習がしやすいでしょう。

4年制大学への留学

4年制大学への正規留学を目指す場合、最低でもTOEFL iBTテストで61点以上（英検2級〜準1級程度）のスコアが必要です。

また、大学のレベルによってはTOEFL iBTテストで71点以上、または80点以上（英検準1級以上）を求められる場合もあります。

語学留学とは違い、上記のスコアは大学が提示する最低限の要件なので、クリアしなければ留学できません。

大学によって提示されるスコアは異なるので、自分の希望する大学の求める英語力を事前に把握し、出願時期に間に合うような学習計画を立てましょう。

2年制大学・コミュニティカレッジへの留学

2年制大学・コミュニテイカレッジへ留学する場合は、最低でもTOEFL iBTテスト45点以上（英検2級A程度）が必要です。

コミュニティカレッジは、地域の人々にできるだけ安価で大学教育を提供することが目的なので、4年制大学と比較して入学難易度は低く設定されています。

そのため、最初はコミュニティカレッジに進学し、その後4年制大学へ編入する方も一定数います。

4年制大学を目指しているけれど、要件の英語力に届かない場合は、一度2年制大学・コミュニティカレッジを利用するのもおすすめです。

小学生・中学生・高校生での留学

小学生・中学生の留学では、多くのケースでそこまで高い英語力は求められません。中学レベルの英語力が身についていれば問題になることは少ないです。

高校生の場合は、留学先の高校が私立か公立かで変わります。

私立高校の場合、留学生のために英語を学習するためのサポート体制を整えている学校が多いため、基本的に英検3級レベルの英語力があれば大丈夫であることがほとんどです。

一方で公立高校の場合、留学生の受け入れ体制や留学生向けの語学クラスが整っていない場合も多いため、英検準2級レベルの英語力は最低限つけた方がよいでしょう。

ワーホリ・インターンシップなど海外で働く場合はより高い英語力が求められる

ワーキングホリデーやインターンシップなど海外で就労する場合は、通常の語学留学と比べてより高い英語力が求められます。

具体的には、ワーキングホリデーだとTOEFL iBTスコア33〜55点程度（英検準2級程度）、インターンシップだとTOEFL iBTスコア70〜80点程度（英検準1級程度）の英語力があれば心強いです。

ワーキングホリデーは、職種や働く地域によっても要求される英語力は異なりますが、現地のお客さんや従業員の方と話せるレベルの英語力が最低限求められます。

またインターンシップの場合は、英語力を徹底的に準備することで帰国後の就職に活かせたり、今後のキャリアアップにつなげたりできます。

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留学に必要な英語力をつけるためにゼロベースから半年間は最低でも必要

留学に必要な英語力をつけるためには、英語力ゼロから半年間は最低でも必要です。

TOEICを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会が発表した、TOEIC L&Rの国・地域別スコアでは、日本の平均スコアは561点でした。

一方、実践的に英語が使えるとされる最低ラインはTOEIC730点以上といわれており、その差は171点です。

TOEICの点数を50〜100、IELTSのスコアを0.5アップさせるなど、英語のレベルを一段階上へあげようと思うと、10週間から12週間程度かかるといわれています。

そのため、171点のスコアアップをする場合、最低でも半年間は必要であることがわかります。しかし、あくまでも個人差があるのでその点は注意が必要です。

参考 TOEIC L&R 2023 Report on Test Takers Worldwide

留学したら英語は話せる？英語力の伸び幅は事前学習の頑張りで決まりやすい

留学しただけで、英語が話せるとは限りません。

基本的に、英語の伸び幅は事前学習における頑張りで決まりやすいです。

現地だけで伸びる方はごく一部に限られ、事前に基礎力をどれだけつけておくかが留学中・留学後に話せる英語力へ大きく影響します。

例えば、留学先で友人と会話している場合に知らない単語が出てきたとしても、周辺の単語の意味や文法の知識があれば、文章の流れでなんとなく意味はわかるでしょう。

しかし、その周辺の知識がなければ聞き流してしまい、日常会話レベルでも理解できません。次の返答を考える機会も同時に失うため、英語の基礎力がある方と比べて英会話の練習機会に差が生まれ続けます。

このように、留学中の英語の伸びは事前にどれだけ英語の知識を身につけておいたかで決まるため、渡航先の生活を充実させるためにも事前学習は必須といえるでしょう。

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留学に必要な英語力を渡航前に鍛えるための方法

留学して英語力を伸ばすために、具体的にはどのような英語力の鍛え方があるかわからない方もいるでしょう。

以下では、渡航前に英語力を鍛えるための勉強方法を紹介します。

英語コーチングを利用して自主学習のサポートをしてもらう

英語学習の経験があまりない方は、英語コーチングの利用をおすすめします。

英語コーチングとは、個人に専任のコーチがついて学習を補助してくれるサービスのことです。

英会話スクールは受講生全員が同じカリキュラムをこなすのに対し、英語コーチングでは生徒個人のレベルや目的に合わせたカリキュラムを作成してくれます。

留学まで期間が少なく、短期間で英語力を伸ばしたい場合はイングリードがおすすめです。

イングリードはコーチ満足度97%を誇る英語コーチングサービスで、受講期間3ヶ月でTOEICの点数を最大355点アップさせた実績があります。

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中学・高校レベルの英単語や文法は市販の教材をもとに暗記する

中学・高校レベルの英単語や文法を見直すのも、英語の基礎を鍛えるのに効果的です。

実際に海外へ留学すると、日常会話では中学・高校レベルの英語力があればなんとかなることが多いです。そこまで難しい文章や表現は使いません。

また、英語力を鍛えるために英会話スクールや英語コーチングを利用する場合も、自発的に英語の基礎を勉強し続けることを意識しましょう。

留学前から勉強する習慣を作っておくことで、現地へ行っても自習する習慣が身につきます。

英会話スクールへ通って実践的な英会話力を身につける

中学・高校レベルの英単語や文法が身についている方は、オンライン英会話や英会話スクールの利用がおすすめです。

英語の知識に加えて、実践的な英会話スキルが必要になります。

英会話スクールで渡航前にネイティブスピーカーの話すスピードに慣れておけば、渡航後も英会話への抵抗を少なくできるでしょう。

そのため、オンライン・オフライン問わず英会話スクールへ通い、文法・英単語などの知識に加えて、話す・聞くなどの実践力を身につけておくのがおすすめです。

TOEFL・IELTS・TOEICなどの英語力判定テストを受験する

留学の前にはTOEFL・IELTS・TOEICなど英語力判定テストを受験して、自分の英語力を測っておきましょう。

大学やコミュニティカレッジ、専門学校へ留学する場合、入学の要件としてTOEFL・IELTSなどの英語力判定テストのスコアを設けているところがほとんどだからです。

ただし、海外の大学・コミュニティカレッジ・専門学校の多くでは、英検やTOEICの成績が認められない場合は多いです。英語力判定テストを選ぶ際は、TOEFL iBTかIELTSをおすすめします。

TOEFL iBTとIELTSの勉強をしていれば、留学に必要な英語力を身につけながら、取得したスコアで英語力の証明もできるのでお得です。

留学に必要な英語力が着実につくか心配ならタビケン留学へご相談ください

渡航前に英語の基礎力を身につけておくことは、有意義な留学生活を送るためにも、留学中に英語力を伸ばすためにも大切です。

しかし、「どれだけ勉強しても英語力がちゃんと身につくか心配」と悩む方もいるでしょう。

その場合は留学エージェントのタビケン留学にご相談ください。

タビケン留学には、留学に関する知識と経験が豊富なスタッフが在籍しており、留学の相談や英語学習に関するアドバイスなど、充実したサポートが無料で受けられます。

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2ヵ国留学を利用して短期間で目的とする留学に必要な英語力をつけるのも手

英語力に自信がない場合は、目的の国へ渡航する前に別の国へ渡航し英語力を高められる2カ国留学がおすすめです。

2カ国留学を利用すれば、通常の留学と比較して「留学費用の総額を抑えられる」「現地生活でのコミュニケーションに困りにくくなる」などのメリットがあります。

一方で「1カ国目であるフィリピンの生活環境に合わない場合がある」「マンツーマンレッスンによって複数での会話が難しく感じやすい」などのデメリットがあるのも事実です。

2カ国留学が適するかは個人差があるので、利用するかは慎重に検討しましょう。

留学前に必要な英語力をつけると現地でもスキルが伸び充実した生活になりやすい

留学前の英語学習は、留学中に英語力を伸ばせるかに関わる重要なポイントです。

英語コーチングや英会話スクール、中学・高校レベルの英単語や文法を復習するなどの事前学習で、留学に必要な英語力を鍛えておきましょう。

英語力を十分につけておけば、現地でもスキルが伸びやすく充実した留学生活が送れます。

タビケン留学では経験豊富なスタッフたちがカウンセリングを通じて、一人ひとりに適した留学プランの提案いたします。

英語学習に関するカウンセリングも実施しているので、留学前の語学学習につまづいている方はぜひ一度ご相談ください。

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この記事を監修した人

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。